【太陽の昇る国へ】憲法は何のためにあるのか 幸福実現党党首・釈量子 (3/3ページ)

2015.6.26 05:00

衆院憲法審査会で意見を述べる参考人の早稲田大・長谷部恭男教授、慶応大・小林節名誉教授、早稲田大・笹田栄司教授(左から)=6月4日

衆院憲法審査会で意見を述べる参考人の早稲田大・長谷部恭男教授、慶応大・小林節名誉教授、早稲田大・笹田栄司教授(左から)=6月4日【拡大】

 --幸福実現党は9条改正を急ぐべきとの立場です

 戦争放棄や戦力の不保持などを定めた憲法9条の制約があるなか、政府は安保環境の変化に即応するために、憲法解釈を積み重ねることで、先に述べたように、自衛権の存在を認めたほか、国際貢献のための自衛隊の海外派遣などを可能としてきました。この間、安保政策の不備を補うための、継ぎはぎのような立法措置で対応するたびに、神学論争と揶揄(やゆ)される不毛な論議が繰り広げられてきたのが実情ですが、もういいかげん、この状態に終止符を打つべきではないでしょうか。

 中朝の脅威という現実を直視し、国家防衛の意思を鮮明にすべく、憲法9条改正に堂々と踏み切るべきだと思います。

 そのためには、歴史認識の見直しも必要です。戦前・戦中の日本を悪とみる歴史観が支配的な限り、国防強化には「軍国主義の復活」との懸念がついて回り、改憲への手かせ足かせとなり続けるでしょう。自虐史観の払拭なくして、抜本的な防衛力の強化は困難です。また、中国が台頭するなか、日本の防衛力強化は、アジア太平洋地域の平和・安定にも寄与することを内外に理解させる努力も必要です。

 幸福実現党は現在、安倍首相に対し、「戦後70年談話」において河野・村山談話を撤回し、正しい歴史観に基づく日本の姿勢を鮮明にするよう求める署名活動を展開していますが、これは誤った歴史観をただすのみならず、この国の守りを固め、地域の安定を確保するためにも必要であることをご理解いただきたいと思います。

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【プロフィル】釈量子

 しゃく・りょうこ 1969年、東京都生まれ。國學院大學文学部史学科卒業。大手家庭紙メーカー勤務を経て、94年、宗教法人幸福の科学に入局。常務理事などを歴任。幸福実現党に入党後、女性局長などを経て、2013年7月より現職。

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