大学入試も終わり、晴れて自由の身となった中国の受験生。しかし安心したのもつかの間、自動車学校に通って“次の試験”に臨む学生も珍しくない。
甘粛省蘭州市にある新通力自動車学校の王勇総経理は「6月中旬には、子供を通わせたい親からの問い合わせ電話が鳴りやまなかった。特に受験が終わって長期休暇を手に入れた学生の親が多く、例年は20~30%だが、今年は入試終了後1週間で40%を占める状態になった」と話す。同じく同市の蘭新自動車学校ではこの割合が50%にも達し、合格発表後にも増える勢いだという。
王総経理によると、なかには入試が終わる1カ月も前から申し込みをし、終了翌日から通わせる親もいるという。“試験会場を出たら自動車学校へ”という流れが主流となる中、各自動車学校も受験生に対する優遇策を打ち出しており、新通力では学生証の提示で300元(約5900円)を値引きするうえ、希望者はくじ引きができ、1等を当てると「講習費が無料」「iPhone(アイフォーン)6を進呈」など3つから選ぶ権利が与えられるという。