新国立競技場、経緯すべて語ろう 森喜朗元首相「こんなのは嫌だなあ」 (2/8ページ)

2015.7.19 17:00

2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会会長の森喜朗元首相(酒巻俊介撮影)

2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会会長の森喜朗元首相(酒巻俊介撮影)【拡大】

 ラグビーW杯会場となる条件は定員6万人、それに観客席に屋根がいる。男子サッカーW杯は定員8万人以上。だからサッカーも招致できるように定員8万人でいこうとなった。それに陸上競技もできるようにするには可動式スタンドも必要だと。そういう話を進めているうちに東京五輪が決まったわけだ。

 じゃあ、なんで建築家のザハ・ハディド氏が出てきたかというと僕もよくわからない。2016年の東京五輪招致の時、晴海を中心にした全体像を描いたのが建築家の安藤忠雄さんなんですよ。あの時は石原慎太郎さん(元東京都知事)が安藤さんと共同作業で晴海に国立競技場を移そうとしてたんだ。

 ところが、晴海の話はIOC(国際オリンピック委員会)からノーを食らったわけですよ。風があるから公認記録に影響するってね。羽田空港の空路のせいで放映用の空撮にも支障があるらしいんだな。

 そういうことで16年の招致は落ちちゃったけど、20年は幸い決まった。五輪招致では「立候補ファイル」というのをJOC(日本オリンピック委員会)と東京都がIOCに提出するんだけど、その中に新国立競技場の全貌が書かれていて、IOC委員の投票の決め手になっているわけです。

「日本はこんなすごいものを造るのか」となった

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