新国立競技場、経緯すべて語ろう 森喜朗元首相「こんなのは嫌だなあ」 (7/8ページ)

2015.7.19 17:00

2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会会長の森喜朗元首相(酒巻俊介撮影)

2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会会長の森喜朗元首相(酒巻俊介撮影)【拡大】

 これは五輪にとっても死活問題なんです。なぜかというと開会式は半年以上前から準備する。多くのマンパワーを要するからリハーサルは夜しかできないんです。毎晩電気をつけて音楽かけてたら、たちまち騒音問題になる。

 だから本当は天蓋は必要なんです。抗しきれなくなっちゃって「天蓋はやめて五輪後につけます」と言わざるを得なくなったけど、リハーサルは一苦労だな。

 僕は専門家じゃないけどキールアーチが問題なのは分かる。でもそれを前提にして基礎設計をやってるんですよ。キールアーチをやめるとなると全部やり直しだ。そうすると実施設計までに1年半かかり、プレ五輪に間に合わない。

 それにキールの部材は7月中に発注しないと間に合わないそうだ。あまりに巨大だから切断したのを運んで現場で接合するしかない。だから仮設工場もいるんですよ。

 問題は総事業費だけど、そこは腹をくくって国家的事業だからということで納得してもらうしかないんです。大事なことは、五輪は国と東京都と組織委員会が協力して経費を徹底的に精査すること。僕が組織委員会にきて2000億円くらいはすでに圧縮したよ。

3対8対2だ。おかしいと思いませんか

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