カンボジア北西部シエムレアプの仏教寺院(ブルームバーグ)【拡大】
カンボジアは国際空港の旅客数が伸びている。首都にあるプノンペン国際空港など同国の3国際空港を運営するカンボジア空港によると、今年1~6月期の3国際空港の総旅客数は前年同期と比べて14.4%増となる約325万人だった。同国は外貨獲得や雇用促進を図るため観光振興を推進しており、観光業の成長ともに、国際空港を利用して同国を訪れる外国人旅行者数が増加しているもようだ。現地紙プノンペン・ポストなどが報じた。
同国の空の玄関口となるプノンペン国際空港の同期の旅客数は同16.4%増の150万人に上った。国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産に登録されたアンコール遺跡に近いシエムレアプ国際空港は、同11.2%増の170万人だった。また、同国南部で人気のリゾート地にあるプレアシアヌーク国際空港も同128%増の4万4000人と大幅に伸びた。
同国観光省によると、同国を訪れた外国人旅行者数は昨年が450万人で、今年は500万人が見込まれる。政府は20年には750万人まで引き上げる方針だ。
このため、同国は航空インフラの整備を加速しており、カンボジア空港はプノンペンとシエムレアプ両国際空港の整備・拡張計画に着手。総事業費は1億ドル(約124億500万円)とされる。両空港の受容能力は現在、それぞれ年間250万人。16年3月までに両空港ともに受容能力を年間500万人に引き上げ、さらなる外国人旅行者の誘致を図る。(シンガポール支局)