「3本目」は、親などの介護で仕事を辞めざるをえない介護離職「ゼロ」だ。現在、「介護離職者」は年間約10万人前後。介護で団塊ジュニア世代が大量に辞めれば、「経済、社会は成り立たなくなる」(安倍首相)。
現在、要介護度3以上で身の回りのことができないにもかかわらず、特別養護老人ホームなどへの入所を自宅で待つ待機者の数は約15万人に達する。
安倍首相は特養などの介護施設を増やす考えだが、目標を達成するためどれくらいの施設が必要かの検討はこれからになる。
介護産業に携わる人材を育成して人手不足を解消する必要もある。全産業平均より平均約10万円低いとされる賃金を上げるなどの待遇改善も急務となる。