物価高が喧伝(けんでん)される中国だが、なかでも不動産価格の高さは群を抜く。
「中国一不動産が高い都市」と言われる深センでは、今年7月、新築住宅価格は1平方メートル当たり3万3698元(約64万5300円)で、前月比7.84%の上昇となった。深センで新築住宅購入には、22年分の収入が必要になるらしい。
そのうえ不動産購入には、各種の経費がかかる。高い税金もそのひとつで、税金逃れのために偽装離婚が急増したことは日本のメディアでも報じられた。
2013年の事だった。中国政府は不動産価格抑制のため、1世帯が2戸以上の不動産を所有している場合、売却益の20%を税金として徴収する政策を導入したのである。
20%の税金は高い。しかし離婚すれば1人1戸となり、税金を払わずに売却できる。その後復縁すれば、結果非常にお得に、現金を得ることができるというわけだ。