ソーシャルメディア時代になって忘れがちなこと (1/3ページ)

2015.11.8 06:00

 先週、ミラノ市内で開催されたマーケットリサーチのカンフェランスに出かけた。ワークショップの一つに「イタリア語のソーシャルメディアで振り返るミラノ万博」をテーマにしたものがあった。

 それを聞きながらふっと気づいた。「なんだ、結構、情報や気分を共有していたのだなあ」と。

 ぼくはイタリア語のソーシャルメディアでミラノ万博の動向をさほど熱心に追っていたつもりはない。ツイッターもフェイスブックも、それぞれ一つしか万博アカウントを追っていなかった。 

 それでもツイッターでどんなニュースがよくリツイートされたか。どの時期に一番投稿が多くて盛り上がったのか。どの時期までがネガティブ投稿が多く、何月から減っていったか。

 これらをツイッターとフェイスブックのそれぞれに対する分析を聞いていて、「えっ、そうだったの?」と思うことは殆どなかった。ぼくの実感とあっている。唯一、「そうなのか!」と思ったのは、フェイスブックは男性ユーザーが多いが、万博の話題をとりあげるのは女性の方が多い、というくらいだ (これはあえて調べないと知るところではないので、今の話題の対象範囲から外れると思うが)。

 ソーシャルメディアの時代になり、かなり多様な情報に触れているような気になっている。が、フォロワーの多いアカウントやページで見ている風景が代表的であり、多くの人の気分を象徴している、ということになる。

 マスメディア全盛時代とあまり変わらない。そういう感想をもった。こんな話を別の機会に日刊紙のジャーナリストにしてみた。

「そう、そう、チャンネルはものすごく細分化している。でも…」

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