上海株5・5%急落 実体経済の悪化を警戒、3カ月ぶり下落率

2015.11.27 21:15

 【上海=河崎真澄】中国の上海株式市場は27日、同日発表された10月の工業部門企業利益が4・6%減と5カ月連続で減少したことなどから、市場全体の値動きを示す上海総合指数が前日終値比で5・48%下げて3436・3で引けた。

 1日あたりの下落率で8月25日の7・63%以来、約3カ月ぶりの大きさとなる急落。11月4日以来、約3週間ぶりに心理的な節目の3500を割り込んだ。

 実体経済のさらなる悪化と企業業績低迷への警戒から売りが優勢となった。

 6月以降の株価下落局面で停止されてきた新規株式公開(IPO)の再開を控え、需給悪化懸念が広がったほか、12月の米利上げ観測などから市場の地合いは弱含んでいた。当局が証券各社に対する調査を始めたことも売り材料だった。

 中国当局は昨年11月から利下げなど金融緩和策を続けているが、製造業を中心とした実体経済の悪化に歯止めがかかっていない。

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