外国人労働者は「日本の社会にうまく吸収できない」 元財務相・与謝野馨氏 (2/4ページ)

2015.11.28 06:55

インタビューに応じる与謝野馨氏

インタビューに応じる与謝野馨氏【拡大】

 --環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉に参加したことは評価すべきではないか

 「最初のルールづくりに参加して、交渉の大筋合意に持ち込んだことは良かった。中国が交渉に参加していないことは大きい。中国は資源消費大国であり、日本とぶつかる局面が今後も起こりうる。中国は、特許などの知的財産権を守らないし、利益を本国に自由に送金できない投資上の問題を抱える。中国はこれから、国際ルールを守らないといろいろな国から排除されるだろう」

 --「新三本の矢」はどうか

 「目標としては頼もしいが、相当な努力が必要になる。名目国内総生産(GDP)600兆円の達成は、労働人口の減少が大きな壁になる。労働人口が減少する原因に出生率の減少が挙げられる。もし出生率を増やすのなら、子供3人を育てられるだけの住環境が必要だ。保育所をつくり、女性の職場復帰を容易にするよう整備しなければならない。教育費の負担軽減という課題もある。そのための手当てを考えているのか」

 「社会保障制度が維持できる範囲であれば、今よりも人口は減っても良いと思う。人口はもう少し減った方が、道路や公園など1人当たりのインフラは大きくなるメリットもある」

難民の受け入れは「積極的になる必要はない」

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