政府の郵政民営化委員会(増田寛也委員長)は22日、ゆうちょ銀行の貯金限度額とかんぽ生命保険の加入限度額の引き上げを容認する方針を固めた。来年春までに、ゆうちょ銀は現行の1000万円から1300万円、かんぽ生命は1300万円から2000万円とする方向で最終調整している。25日に開く民営化委の会合で公表する方向だ。
政府は、民営化委の意見を踏まえて、年明けにも政令改正の手続きに着手する。実現すれば、引き上げはゆうちょ銀が平成3年以来25年ぶり、かんぽ生命は昭和61年以来30年ぶりになる。
ゆうちょ銀とかんぽ生命の限度額引き上げは、自民党が求めていた。これに対し、全国銀行協会は「地方金融機関が大きな影響を受ける」(佐藤康博会長)と反発している。