「官邸の政府首脳らから、現場実態からかけ離れた具体的な要求が直接、間接になされた。緊急事態対応の中で無用な混乱を助長させた」(東電)
「現場対応の重要な時間を無駄にしただけでなく、指揮命令系統の混乱を拡大させた」(国会)
「介入は現場を混乱させ、重要な判断の機会を失し、判断を誤る結果を生むことにつながりかねず、弊害の方が大きい」(政府)
にもかかわらず、菅氏はいまなお、自身のブログや雑誌などメディアで、「私は正しい」「私はよくやった」などと自己正当化に余念がない。菅氏が一方的に「戦友」と呼んだ吉田氏は、政府事故調の聴取でこう厳しく述べている。
「あのおっさん(菅氏)がそんな発言をする権利があるんですか。あのおっさんだって事故調の調査対象でしょう。そんなおっさんが辞めて、自分だけの考えをテレビで言うのはアンフェアも限りない」