中国の鉄道車両最大手、中国中車傘下の青島四方機車車両によると、このほど新型の寝台・座席両用高速鉄道車両「D321」が、午後9時23分北京発上海行きの夜行列車として運行を開始した。中国国営新華社通信が伝えた。
今回運行が始まった新型車両は、寝台部分が座席にもなるという特徴がある。青島四方機車の上級主任設計士、陶桂東氏は「下段のベッドは引き出し式になっており、簡単に座席に変えられる。夜間は寝台列車として運行し、日中は座席車両として利用できるため、車両の利用率が大幅に上昇した」と説明する。
この車両の営業時の最高時速は250キロ、16両編成で先頭と最後尾が通常の座席車両で、中央に寝台部分を併設した食道車があり、その他13両は全て個室の寝台車。寝台車の定員は642人だが、座席になると908人が座れる構造だ。