6日の東京市場では、北朝鮮の水爆実験や中国経済の先行き懸念といった悪材料が重なって投資家がリスクを回避する姿勢を強め、株安と円高が進んだ。日経平均株価は大幅続落し、午後の取引で下げ幅は一時300円を超えた。円相場も一時約3カ月ぶりの円高ドル安水準となる1ドル=118円前半まで急伸した。
平均株価は午後1時現在、前日比225円14銭安の1万8148円86銭。
朝方は前日の欧米市場の株価上昇を受けて小幅に反発していたが、同日発表された中国の経済指標が低調な内容で中国経済の先行き懸念が意識されると、下落に転じた。その後、北朝鮮が初の水爆実験を実施したと、日本時間の昼過ぎに発表すると、下げ幅を拡大。心理的節目となる1万8千円近辺まで下げたが、その後は下げ幅をやや縮めた。
円高ドル安の進行も、輸出企業の採算悪化につながるとの見方から、平均株価の押し下げにつながった。