中国、「世界の工場」時代の終焉か 上海株も3000割れ WTO加盟から15年、成長エンジン失速に危機感

2016.1.13 20:20

13日、中国海南省海口市の証券会社で、頭を抱える個人投資家(共同)

13日、中国海南省海口市の証券会社で、頭を抱える個人投資家(共同)【拡大】

 13日の上海株式市場は大幅反落し、代表的な指標の上海総合指数は、心理的な節目となっている3000を終値で割り込んだ。13日に発表された2015年の貿易統計が6年ぶりに前年実績を下回り、中国経済の先行きに対する投資家の不安感が一段と深まった。

 01年12月、日本の支援で世界貿易機関(WTO)に加盟して以来、貿易は中国にとり最強の成長エンジンだった。原材料や部品を輸入して人海戦術で安価に組み立て、洪水のように輸出する加工貿易で「世界の工場」と呼ばれた時代は、WTO加盟から15年を迎える前に終焉(しゅうえん)に向かっていることが鮮明になった。

 貿易失速に危機感が広がる。とりわけ投資家にとってもショックが大きかった輸出の減少は、人件費高騰や労使紛争の頻発などで、製造業の国際競争力がそがれたことが原因だ。

 日本を含む外資系の製造業で、繊維や衣料品、機械・電子部品などの工場が相次ぎ中国から撤退。将来的に環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)で有望な輸出拠点となるベトナムなどにシフトしており、中国の輸出産業は広範囲に地盤沈下を起こしつつある。

 輸入の減少は、不動産市況や株式市場の低迷による中国国内需要の伸び悩みが響いている。元安の副作用で中国が世界から製品や原料を購入する勢いも衰えており、中国市場へ依存度を高めた世界経済の下ブレ要因にもなってきた。

 貿易のマイナスが、19日に発表される15年の中国の国内総生産(GDP)統計にどう影響するか注目されている。7.0%前後という政府成長目標の達成は微妙だ。同時に貿易とGDPの統計の整合性や信頼性も指摘されることになる。(上海 河崎真澄)

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