“人間改造”中国がタブーに踏み込んだ? 「ゲノム編集」世界の科学者らに波紋 (3/6ページ)

2016.1.16 17:08

ゲノム編集技術のイメージ

ゲノム編集技術のイメージ【拡大】

  • ゲノム編集の国際会議がまとめた声明を発表するカリフォルニア工科大のデービッド・ボルティモア教授=2015年12月、米ワシントン(共同)
  • ゲノム編集によって遺伝子の変異を修復した筋ジストロフィー患者の細胞(堀田秋津助教提供)

 予想できない悪影響をおよぼす恐れがあるほか、“人間の改造”にもつながりうるため、倫理的な問題が大きいのだ。

 技術上の課題…日本はレベル向上を

 ゲノム編集は1990年代ごろから研究されていたが、2~3年前に「CRISPR/Cas9(クリスパー・キャス・ナイン)」と呼ばれる極めて簡便で使い勝手のよい手法を米国の研究者らが確立した。

 もともとは細菌が持っていた遺伝物質(RNA)と酵素が合体した物質を利用した技術で、この物質に特定のDNA配列を記憶させて細胞に入れると、その配列を正確に見つけてDNAを切断することができる。この方法で、特定の遺伝子を破壊することができるほか、切断した部分に別の遺伝子を挿入することも可能だ。

 ゲノム編集には、このほかに「TALEN」や「ZFN」といった複数の手法があり、それぞれ長所と短所があるとされる。

従来の遺伝子組み換え技術でも、特定の遺伝子を破壊したり…

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