将来の大学進学を見据えた生徒も多く、WSJは、「中国人は米国教育を最も価値があるものと考えている。それを手に入れるためなら犠牲を払う」との大学有識者のコメントを紹介。この状況は、中国経済が悪化したとしても継続すると予想する。
金はあるけど、学力欠乏
中等教育より一段上の大学では、すでに米国の留学生の3分の1程度を中国の学生が占め、国別では最大規模になっている。
だが、その勢いに反するように、学生の評判はがた落ちしている。学力不足でふるい落とされる中国人は多く、試験で不正に手を染める者さえ現れているからだ。
米ニューズウィーク(電子版)は昨年6月、米国の大学が2013年度以降、退学処分にした中国人留学生が約8000人にのぼる可能性を報じた。またWSJは、退学の理由の8割が成績不良やカンニングなどの不正行為とし、かつて優秀さで定評のあった中国人留学生だが、「この5年くらいで、お金はあるが、学力はないというイメージに変わっている」(米国の教育サービス会社幹部)とのコメントを紹介した。