EU離脱問う英国民投票、9月ずれ込みも キャメロン首相「正しい選択ではない」と残留探る 与党保守党の多数は離脱支持

2016.1.17 20:49

 【ロンドン=岡部伸】英国で欧州連合(EU)残留の是非を問う国民投票の行方に不透明感が強まっている。キャメロン英首相は国民投票が遅れる可能性を示唆し、EU残留の道を探る構えだが、対EU・移民感情の悪化などから離脱を望む声は国内に根強く、綱引きが激化しそうだ。

 キャメロン氏は10日のBBC放送の番組で、「英国民が離脱を選択すれば、われわれ(政府)は従う。しかし、離脱は正しい答えではない」と述べ、EU改革案の結論を踏まえて国民がEU残留を選択するよう期待する意向を示した。国民投票は6月が有力視されてきたが、「2月のEU首脳会議までに改革案が合意できなければ、夏季休暇明けの9月かさらに遅くなる」との見通しも語った。

 キャメロン氏はドイツのメルケル首相、ハンガリーのオルバン首相と先日会談した結果を踏まえ、国内の離脱派の多くが求める移民流入の制限策を含むEU改革案がまとまることに自信を表明。EU首脳会議までに加盟国との溝を埋める「大きな合意」が得られるとの期待感を示した。

 ただし英国では雇用情勢や財政への影響を理由に、国民の対EU、移民感情が悪化。EU離脱と移民規制を掲げる英独立党(UKIP)が支持を集め、与党・保守党内からも離脱を望む声が高まっている。同党の「影の内相」を務めたデービッド・デービス氏は閣僚の6分の5が離脱に賛成の考えを持っているとBBCの取材で指摘。日曜紙オブザーバーも、同党下院議員330人のうち、少なくとも210人が離脱が好ましいと考えていると伝えた。

 キャメロン氏は閣僚がEU離脱を支持するキャンペーンを展開することは認めるものの、こうした動きに警戒心を募らせているとみられ、残留派と離脱派のせめぎ合いが強まりそうだ。

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