インフラ資金欲しいアジア諸国、AIIBへ期待と不安交錯「中国は根こそぎ持っていく」 (1/3ページ)

2016.1.20 06:16

記者会見するアジアインフラ投資銀行の金立群初代総裁=17日、北京(共同)

記者会見するアジアインフラ投資銀行の金立群初代総裁=17日、北京(共同)【拡大】

【AIIB開業】(中)

 1日当たり24億ペソ(約60億円)-。通勤時間が数時間を超すほど深刻さを増すマニラの渋滞が引き起こしている経済損失額だ。

 海外の出稼ぎ労働者の送金頼みで長らく「アジアの病人」と揶揄(やゆ)されてきたフィリピンだが、過去10年で経済規模は3倍になった。20歳未満が国民の4割強を占め、雇用創出へ産業育成は待ったなしだ。JFEスチールの沖野真マニラ事務所長は、日本からの高級鋼材輸入が横ばいを続ける理由に、「製造業の基盤となる電気や道路のインフラ不足」を指摘する。

 成長にインフラを追いつかせるための資金を積み増したいフィリピンが大きな決断をした。去年の大みそかにアジアインフラ投資銀行(AIIB)の設立協定に署名。最後の57番目の加盟国として滑り込んだ。迷ったのには理由がある。AIIBを主導する中国とは南シナ海の領有権をめぐり激しく対立するからだ。

 ADBが凝視

 フィリピンに本部を置く国際金融機関が、やはりAIIBを凝視する。アジア開発銀行(ADB)。1966年設立で、67の加盟各国・地域へのインフラ資金貸し付けや政策助言でアジアの成長を支えてきた。日本は米国と並ぶ最大出資国で、中尾武彦現総裁ら歴代総裁を輩出してきた。

マニラのADB本部を訪ねると、意外とも思える言葉が返ってきた

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