年始から急落が続いた日経平均株価が22日、一転して900円超上昇し、まるで「ジェットコースター」のような相場展開になっている。急騰のきっかけは、欧州中央銀行(ECB)の追加金融緩和観測など中央銀行への政策期待だ。ただ、中国経済の減速や原油相場の下落に対する警戒感は依然根強く、当面は不安定な値動きが続きそうだ。(森田晶宏)
■緩和期待、マネー動く
22日の平均株価は、午後に入ると取引終了にかけて急速に上げ幅を拡大。岡三証券の大場敬史シニアストラテジストは「これまでの下落を主導していたヘッジファンドなどの短期マネーが、いったん買い戻しに動いた」との見方を示す。