世界市場に「三重苦」の重し FRB議長、逆流からのかじ取り注目 (1/2ページ)

2016.1.22 06:34

米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長=2015年12月(ブルームバーグ)

米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長=2015年12月(ブルームバーグ)【拡大】

 米国の利上げ、中国の経済減速、急激な原油安のトリプルショックに見舞われ、世界の株式市場の混乱が続いている。21日の東京株式市場は日経平均株価が大幅続落し、前日比398円93銭安の1万6017円26銭で取引を終了。中国・上海株式市場も続落し、代表的な指標である総合指数の終値は約1年1カ月ぶりの低水準となった。主要国の中央銀行による金融緩和政策を背景に株式市場に行き渡った資金が、各国の国債など安全な資産へと“逆流”している構図だ。

 ◆東証、大幅続落

 米連邦準備制度理事会(FRB)は昨年12月に7年間続けた事実上のゼロ金利政策を解除し、政策金利を年0.25~0.5%に引き上げた。さらなる金融引き締めをにらんで投資家がドル建ての投資を手じまい始めたのと、中国減速が重なった。先行きを危ぶむ投資マネーの引き揚げが加速。原油市場を潤していた投機的な資金は特に逃げ足が速かった。

 米利上げは本来なら円安要因だが、世界経済への不安拡大により安全な資産とされる円への資金流入が拡大。ニッセイ基礎研究所の上野剛志シニアエコノミストは「中国の減速と原油安で、世界経済全体の成長期待が低下している」と指摘する。

 原油を大量に消費していた中国の減速は、原油価格下落の一因でもある。鉄鉱石などの需要も低迷し、資源国にも打撃が及んでいる。国際通貨基金(IMF)は世界経済の2016年の成長率見通しを引き下げた。サウジアラビアやブラジル、南アフリカといった産油国、資源国が想定以上に減速すると見込む。

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