米連邦準備制度理事会が世界経済の動向をどう判断するか、市場の注目が集まっている(ブルームバーグ)【拡大】
米連邦準備制度理事会(FRB)は26日(現地時間)、2日間の日程で連邦公開市場委員会(FOMC)を開く。利上げのペースを緩めるかが焦点で、日銀も28日からの金融政策決定会合で追加の金融緩和を議論する。既に欧州中央銀行(ECB)は追加緩和を示唆しており、日米欧の中銀が連携して金融市場への配慮を示すかが注目される。
ECBのドラギ総裁は21日の記者会見で「3月の理事会で政策を再検討する」と追加緩和を示唆した。世界の金融市場はドラギ氏の発言を好感。22日の日経平均株価も前日比941円高と急反発した。
しかし、原油先物相場や中国の景気動向をにらんだ株価の乱高下は続いており、世界市場の動揺はまだ収まっていない。
FRBは昨年12月、9年半ぶりの利上げに踏み切った。イエレン議長は「海外経済のリスクが減った」と説明したが、年明け以降は中国など新興国経済の失速懸念が再浮上している。