「ああ、あの味は良かったなあ」 クラシックは超越して戻ってくるポイント (1/3ページ)

2016.1.31 06:00

 先日、とある地方のレストランでの食事に少々がっかりした。数か月前には美味しいと感じたのに、今回、それほどでもなかった。料理人が変わったのか。自分の舌の調子なのか。それとも期待しないで食べると美味しいが、期待すると裏切られたというパターンなのか。

 しかし、ぼくは別の理由があるのではないかと想像した。その数日前にミラノのレストランで食べた料理が抜群だったのだ。イタリアに長年住んできて、今までで一番感動したパスタにまだ酔っていたのではないか、という気がする。

 それは魚介類のスパゲッティである。トマトソース味だ。メニューとしては代り映えのするものではない。何百回か何千回か分からないが、それだけたくさん食べている。

 魚介が新鮮とか、そういう話ではない。ソースの味に隙がなかった。じっくりと作りこまれたのが一口で分かる。長い歴史を経て獲得したノウハウもあるのだろう。どこの料理人でも作るメニューで、こんなにも差が出る。唸りっぱなしだった。

 今回ほど、「ああ、あの味は良かったなあ」と、仕事をしながらも時に思い出すことも珍しい。

 クラシックな料理の醍醐味を味わった。その心の波動がずっと続いていたから、数日後のレストランの味が物足りなかったのだろう。

新しい組み合わせや工夫がある創作料理に刺激を受けることも多い。しかしながら…

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