中国製造業の景況指数さらに悪化、1月は3年5カ月ぶり低水準 「中所得国のわな」で岐路

2016.2.1 19:37

 【上海=河崎真澄】中国国家統計局が1日発表した製造業の景況感を示す購買担当者指数(PMI)は1月に49.4と、昨年12月より0.3ポイント悪化した。好不況を判断する節目の50を6カ月連続で下回って2012年8月以来、3年5カ月ぶりの低さとなった。

 製品技術の模倣や人海戦術の生産が限界に達し、産業のイノベーション(革新的な技術開発)面の弱さから、製造業が市場競争力を失いつつあることを示す。製造業の弱体化は雇用吸収力と輸出の低迷に直結し、先進国入りに必要なイノベーションを起こし続けることが、一段と難しくなる。

 PMI構成指数のうち輸出も含む受注が前月よりも0.7ポイント低い49.5と50を割り込んで、先行きの不透明さを浮き彫りにした。

 国家統計局は「一部企業が在庫を減らすために生産を落としている。世界の経済成長の鈍化で輸出入も影響を受けた」と釈明した。

 1月は製造業にとどまらず、習近平指導部が製造業に続く新たな成長エンジンと期待しているサービス業でも陰りが見え始めた。同時に発表された非製造業PMIは53.5と50を上回ったものの前月から0.9ポイント悪化し懸念が強まった。

 また、週明け1日の中国株式市場は、PMIが市場予想よりも低かったことを嫌気して反落し、上海総合指数は前週末終値に比べ1.78%安い2688.85でこの日の取引を終えた。

 中国政府は、経済成長段階で先進国入りを果たす前に中長期的な停滞を招く「中所得国のわな」を警戒し、25年までに日独に並ぶ“製造強国”を目指す「中国製造2025」計画を掲げてイノベーションを重視し始めた。3月に北京で開かれる全国人民代表大会(全人代=国会)で採択する今後5年間の経済政策で、「わな回避策」が具体的に示されるのか注目を集めそうだ。

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