四川、復興ツーリズム減少 大地震から7年半「被災地忘れないで」 (1/2ページ)

2016.2.4 05:00

四川大地震について話す地元ガイドの陳艶さん=2015年11月、四川省●川県映秀(共同)●=さんずいに文

四川大地震について話す地元ガイドの陳艶さん=2015年11月、四川省●川県映秀(共同)●=さんずいに文【拡大】

 8万7000人超の死者・行方不明者を出した2008年の四川大地震。教訓を後世に伝えようと、被災地では震災後、地震で倒壊した建物を震災遺構として保存、観光地化する動きが地元政府の主導で進んだ。中国版「復興ツーリズム」の試みだが、地震から7年半余りが経過し、記憶の風化や観光客減少が懸念されている。日本記者クラブ取材団の一員として現地を訪れた。

 「子供たちに命のはかなさ、毎日を大切に生きることの重要さを伝えたい」。マグニチュード(M)8.0の大地震の震源地、四川省●川県映秀。震災で祖母を亡くした地元ガイドの陳艶さん(31)は、倒壊したままの状態で保存された中学校の校舎を前に語った。

 同校では建物の下敷きになるなどして生徒ら計55人が死亡。人口約1万2000人のほぼ半数を失った映秀では保存に反対の声もあったが、この校舎だけを残し、街中心部は観光地として整備した。

 校舎や地震記念館など公営施設の入場料は無料。住民らは主に観光客向けのレストランや民泊経営、出稼ぎで生計を立てる。「観光客は年間約300万人」と公式説明を受けたが、閑散期の冬は客もまばらで「ほとんど収入がない状態」(飲食店経営男性)。四川省の複数の旅行社によると、映秀は「お薦めコース」に入っておらず、地元政府関係者も「以前に比べ小中学校の学習訪問が減少した」と打ち明ける。

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。