5日の東京金融市場は、日銀のマイナス金利の導入決定を背景に企業向け融資や住宅ローンなどの指標となる長期金利(新発10年国債利回り)が時間外取引で一時、前日終値から0.035%低い0.020%となり、過去最低を更新した。外国為替相場は1ドル=116円台後半へ円高ドル安が進み、日経平均株価は4営業日続落して前日比225円40銭安の1万6819円59銭で取引を終えた。
日銀は1月29日、追加の金融緩和策としてマイナス金利の導入を決めたが、その後、円高や株価の下落が進み、効果は帳消しとなった。
一方、大手資産運用会社の野村アセットマネジメントは5日、日本国債などで運用する投資信託のMMF(マネー・マネジメント・ファンド)の購入受け付けを9日から一時停止すると発表した。金利低下が続き、資産の運用が厳しくなると判断した。
これまでに大和証券投資信託委託なども相次いでMMFの購入受け付けを停止しており、国内の資産運用会社11社全てが受け付け停止することになる。