【ビジネスアイコラム】ソロス氏の「中国売り」発言 (1/2ページ)

2016.2.8 05:00

 ■北京の猛反発が本当に恐れるのは何か

 スイスのダボスに世界の首脳やビジネスリーダーが集う「世界経済フォーラム」年次総会(ダボス会議、1月開催)で、投資家、ジョージ・ソロス氏が中国経済を「ハードランディングは不可避」と述べた。中国政府は反論に躍起だ。騒動はどこまで進むのだろうか。

 「世界の工場」から「巨大市場」へと変貌する中で、中国は、ダボス会議をしたたかに宣伝利用してきた。ところが、今年は中国経済の減速に議論が集中するとみて、もともと及び腰で会議に臨んでいた。そこに降ってきたのがこの発言だ。

 ソロス氏は、米ブルームバーグTVに対し、中国経済の「ハードランディング」について「私は予測を口にしているのではない。いまそれを目撃しているのだ」と踏み込んだ。さらに、中国政府の無策を指摘し、「中国売り」を宣言した。

 ソロス氏といえば、1992年の「ポンド危機」、97年の「アジア通貨危機」を仕掛けたヘッジファンドの総帥だ。97年10月には、中国への返還後間もない香港市場が危機に巻き込まれる一幕ともなった。

 ソロス氏の「中国売り」発言を悪意ある挑戦とみて、中国政府は1月下旬から国営新華社通信や共産党機関紙「人民日報」といった官製メディアを動員し同氏に「筆誅(ひっちゅう)」を加えている。

 「ソロスらに警告しておく。人民元の空売りは袋小路に陥るのだ」(新華社の英文論評)

 「中国マクロ経済の安定ぶりは他の新興市場国や先進国をしのぐ。単純な経済的衝撃をもって中国を覆すことなど不可能だ」(人民日報海外版)

 メディアだけでは飽き足らないらしい。李克強首相も、北京での会議で「国際的に中国経済を空売りするという話が流れている。中国経済の減速が世界経済に影響したというのだが、これは一体どんな道理なのだ」と反論の戦列に加わった。

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