日経平均、一時1万6000円割れ 世界経済への不安背景にリスク回避続く

2016.2.10 10:57

 10日の東京株式市場は、世界経済の先行きへの懸念を背景に投資家がリスクを回避する流れが続き、日経平均株価は大幅続落した。取引時間中としては、日銀が追加金融緩和策に踏み切った平成26年10月31日以来約1年3カ月ぶりに一時1万6千円の節目を割り込んだ。平均株価の午前10時現在は前日終値比208円25銭安の1万5877円19銭。市場の動揺は収束とはほど遠く、不安定な値動きが続いている。

 前日のニューヨーク原油先物相場は続落し、1バレル=27ドル台まで値下がりしたことで、財政難の産油国が金融資産を売却するとの懸念が強まった。欧州の銀行経営への不安から前日の欧米主要市場で株価が下落したことも売り材料視された。

 平均株価は前日に918円86銭安と約2年8カ月ぶりの下げ幅を記録した。朝方は、前日の急落を受けた割安感に着目した買い戻しで上昇して取引が始まったが、勢いは続かずに下落に転じた。外国為替市場の円相場が一時1ドル=114円台前半まで円高ドル安に振れたことも重荷となり、じりじりと下げた。下げ幅は一時400円を超えた。

 市場関係者の間では「投資家のリスク回避姿勢は引き続き根強い。平均株価は為替相場をにらみながらの値動きとなる」(大手証券)との声が聞かれた。

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