「人工衛星打ち上げ」として事実上の長距離弾道ミサイルを発射した北朝鮮では国営メディアが連日、打ち上げを「大慶事」とたたえるなど祝賀ムードが続いている。首都平壌では10日までに、打ち上げに関するスローガンも街頭に設置され始めた。
10日は旧正月の連休の最終日。市中心部の「万寿台の丘」に立つ故金日成主席と故金正日総書記の銅像には、朝から献花に訪れる市民らの姿が見られた。
大通り沿いには「旧正月をお祝いします」「慶祝」といった看板が並ぶ。「衛星打ち上げに成功した勢いで総進軍を力強く推し進めよう」とミサイル発射に絡めて国民を鼓舞するスローガンも早速登場した。4回目の核実験やミサイル発射に対する国際社会の非難の高まりを意識した様子はあまり見受けられない。(共同)