安倍晋三首相は15日の衆院予算委員会で、自民党の宮崎謙介衆院議員が不倫をして議員辞職表明したことについて「自民党総裁として申し訳ない」と謝罪した。民主党の緒方林太郎氏は、宮崎氏と金銭問題で自民党を離党した武藤貴也氏のツーショット写真をテレビカメラに示し、自民党若手議員の資質について首相をただした。主なやり取りは以下の通り。
緒方氏「残念ながら、育児休暇問題で辞める議員がいること、取り上げざるを得ないことを残念に思う。名前を出すのもはばかられるので出さないが、育児休暇詐欺とでも言うべきことだったと思う。個人のことはどうでもよいわけであり、馳浩文部科学相も言っていたが『自業自得だ』ということだと思う」
「許せないのは育休詐欺であり、少なくとも国会議員の育児休暇について議論することははばかられてくる可能性が高い。世の中の育児休暇の議論についても、今回の議論を契機に『変なことするなよ』とか、『不倫するなよ』とか言われ、揶揄(やゆ)され、世の中で育児休暇を取ることがはばかられることを私は懸念する。この件は日本全国、津々浦々で起こる可能性があるわけで、首相の認識を聞く」