中国の華国鋒・元共産党主席の出身地、山西省交城県で17~18日、華氏の巨大な銅像を撤去しようとした当局に住民らが反発、数万人が銅像前に集まり、警察と衝突する騒ぎがあった。当局は銅像撤去の方針を凍結したという。香港紙などが19日伝えた。
銅像は高さ約10メートルで、今月16日の華氏の生誕95年に合わせ、住民らが1月27日に建てたばかりだったという。
当局が撤去しようとした理由は不明だが、改革・開放路線を主導した故・トウ小平氏との党内闘争に敗れて失脚した華氏が過大に顕彰されることを懸念したとの見方が出ている。
華氏は毛沢東主席の後継者として1976年に党主席に就任。毛路線の堅持を訴えたが現代化を図るトウ氏と対立、81年に辞任に追い込まれた。(共同)