“強欲”がまねく経済の不合理さ ゴールドマン大胆予想、今度は当たるの? (1/4ページ)

2016.2.21 17:12

スイスのダボス会議で、国際通貨基金のラガルド専務理事(左から2人目)らとともに中国経済の先行きをテーマにしたパネルセッションに参加する、ゴールドマンサックスのゲイリー・D・コーン社長(右端)=1月27日(ロイター)

スイスのダボス会議で、国際通貨基金のラガルド専務理事(左から2人目)らとともに中国経済の先行きをテーマにしたパネルセッションに参加する、ゴールドマンサックスのゲイリー・D・コーン社長(右端)=1月27日(ロイター)【拡大】

 米金融大手ゴールドマン・サックス(GS)が公表した「原油価格は20ドルを割り込む」との予想が現実のものとなりつつある。GSは、大胆な予想を分かりやすく表現し市場をリードしてきた。しかし、振り返ってみると、やや行き過ぎ、有り体に言えば外している予想も。ただGSが巻き起こしたブームで儲けた人も多く、注目度は高い。果たして今回は…。

 かつては「200ドル」

 GSが原油20ドル割れを予想したのは昨年9月。当時、ニューヨーク市場で先物相場は1バレル=30ドル台後半で推移しており、GSは20ドル割れについて「メーンシナリオ」ではないとしていたが、注目を集めた。その後、原油相場はずるずると下がり、今年に入って度々30ドル割れしている。

 GSは数々の大胆な予想で市場をリードしてきた。市場では今年に入って「25ドルをうかがう展開になる」との予想が出ている。

 当面、中国経済の減速が強く意識されそうで、中東産油国が需給を引き締める減産で協調する可能性も低い。GSの予想は今のところ、いい線行ってるのかもしれない。

しかし振り返れば2008年、GSは原油価格について…

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