24日の東京債券市場で、長期金利の指標となる新発10年物国債の利回りが低下し、終値利回りは前日より0.050%低い(価格は上昇)マイナス0.055%と過去最低を更新した。これまでの過去最低は今月9、10日につけたマイナス0.035%。満期までの期間が20年や30年、40年といった超長期債の利回りも過去最低となった。
日銀が24日に行った国債買い入れの結果で超長期債の需給引き締まりが意識され、超長期債の利回りが一段と低下。10年債利回りも低下に弾みがついた。原油安や円高を背景に日経平均株価が続落したことも投資家のリスク回避姿勢を強め、日本国債の買いを誘った。市場では「日銀の追加金融緩和観測が強まるなどすればマイナス幅が拡大する可能性がある」(銀行系証券)との声があった。