26日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は3日ぶりに反落し、前日比57・32ドル安の1万6639・97ドルで取引を終えた。堅調な経済指標を背景に米国の追加利上げが想定より早まると警戒されたほか、原油先物相場の下落も市場心理を悪化させた。
一方、ハイテク株主体のナスダック総合指数は8・26ポイント高の4590・47と3日続伸した。終値で約1カ月ぶりの高値だった。
26日朝に公表された昨年10~12月期の米経済成長率の改定値が予想に反して上方修正となったことを好感し、ダウ平均は取引開始直後に100ドル近く値上がりした。
今年1月の個人消費支出などこの日発表の米指標は総じて好調だったが、逆に「米国の追加利上げが早まる可能性が意識された」(アナリスト)といい、ダウ平均は取引時間が進むにつれて次第に売りが優勢になった。(共同)