民主党の岡田克也代表は3日の記者会見で、安倍晋三首相が夏の参院選の構図を「自公対民共」と表現したことについて、「極めてお粗末なレッテル貼りだ」と不快感を示した。共産党と連携するイメージを回避したい思惑があるとみられる。
民主党と合流する維新の党の松野頼久代表も3日の記者会見で「共産党と一緒に政権をつくることはない。安保(関連法廃止)一点で選挙で協力していこうというだけの話だ。あえてレッテル貼りをしているのだろう」と述べた。
共産党の志位和夫委員長は3日の記者会見で「民共だけではない。5党のオール野党で結束して戦っていく」と述べた。首相の心境については「かなり野党の共闘の動きに危機感、対抗心を燃やしている」と語り、対決に意欲を示した。
志位氏は昨年1月の党旗びらきでのあいさつでは「本格的な『自共対決』の時代の到来を告げている」と強調していた。「オール野党」と表現を変えたことを尋ねられると、志位氏は直接回答せず、「今度の選挙の対決の構図は自民、公明とその補完勢力vs5野党プラス広範な市民運動の皆さんだ」と述べた。