長期金利、なぜマイナス続く? 日銀の緩和観測高まれば一段と低下も

2016.3.4 20:38

 4日の東京債券市場で、長期金利の指標となる新発10年物国債の終値利回りは前日より0・020%低い(価格は上昇)マイナス0・040%だった。長期金利は最近、マイナスが常態化しているが、その背景をQ&A形式でまとめた。

 Q 長期金利とは

 A 新たに発行された満期まで10年の国債の利回りが指標とされる。住宅ローンや企業向け融資の金利の目安として利用される。国債価格が上昇すれば利回りは低下し、国債価格が下落すれば利回りは上昇する。

 Q 長期金利が大きく低下したきっかけは

 A 日銀が1月29日にマイナス金利政策の導入を決めたことだ。銀行は余ったお金を日銀に預けると、手数料を取られることになった。少しでも利益を得られる運用先として国債を買う動きが広がった。株安・円高で投資家がリスクを回避する姿勢を強め、安全資産の国債が買われたことも、利回り低下に拍車をかけた。

 Q 長期金利のマイナスはどこまで拡大したか

 A 新発10年物国債の利回りは、マイナス金利政策の導入決定前は0・2%台だったが、2月9日に初のマイナスに突入。その後はプラスに浮上したが、2月下旬から再びマイナスが続いている。2月末から3月初めには、一時マイナス0・075%と過去最低をつける場面があった。

 Q 利回りがマイナスなのになぜ国債が買われるのか

 A 日銀は金融緩和策の一環で国債を大量に買い入れている。投資家が、国債を購入時よりも高値で日銀に転売すれば利益を得られる、と判断したためだ。加えて最近は、プラスの利回りが残る20年物や30年物、40年物といった「超長期」の国債を買う動きが加速し、利回りは連日のように過去最低を更新。つられて10年物国債も買われ、利回りが下がった。

 Q 今後の見通しは

 A 日銀による追加金融緩和の観測が高まるようであれば、長期金利に一段と低下圧力がかかる可能性がある。マイナス金利の幅を拡大するにしても、国債の大量買い入れを強化するにしても、金利上昇を抑える効果が見込めるためだ。

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