シンガポール、カジノ運営会社が赤字転落 VIP部門不調

2016.3.4 05:00

シンガポールの統合リゾート「リゾーツ・ワールド・セントーサ」にあるカジノ(ブルームバーグ)

シンガポールの統合リゾート「リゾーツ・ワールド・セントーサ」にあるカジノ(ブルームバーグ)【拡大】

 シンガポールは、カジノ付き統合リゾート(IR)が売り上げを落としている。同国でIR「リゾーツ・ワールド・セントーサ」を運営するゲンティン・シンガポールは、2015年10~12月期の最終損益が780万シンガポール(S)ドル(約6億3600万円)の損失となり、前年同期の8920万Sドルの黒字から赤字に転落した。富裕層客の減少などが要因だ。現地紙ストレーツ・タイムズなどが報じた。

 同社によると、10~12月期の売り上げは前年同期比14%減の5億4740万Sドル。売り上げの柱となるカジノが同19%減の3億7400万Sドルだったのが響いた。同社幹部は、富裕層を顧客とするVIP部門が不調だったのが要因とし「業務効率の見直しなどリストラ策の効果は上がっており、減少幅の圧縮には成功した」と説明している。

 15年を四半期別でみると、赤字となったのは1690万Sドルの損失を計上した4~6月期と10~12月期の2度。通年での業績は売り上げが前年比16%減の24億Sドル、最終利益は同85%減の7520万Sドルとなり、10年の開業以来の低水準に落ち込んだ。

 専門家は、同社のVIP部門の不調について「競争を意識するあまり高く設定していたVIP顧客への払い戻し率を見直した結果、客足が遠のいた」とし、VIP顧客が競合IRのマリーナベイサンズに流れたと指摘した。

 しかし、マリーナベイサンズを運営する米ラスベガスサンズによると、同IRの15年の通年売り上げも前年比16%減の7億390万米ドル(約801億円)と不振だった。ゲンティン・シンガポール幹部は、15年はアジアのカジノにとって厳しい1年だったと振り返ったうえで「カジノを除く娯楽施設は年間700万人の来場者を確保でき、ホテルの宿泊率も国内平均を上回った」と前向きに受け止めている。(シンガポール支局)

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