タイ水産最大手、業績好調 15年最終益19%増、エビ輸出回復後押し

2016.3.7 07:53

タイ・ユニオン・グループのエビ加工施設=タイ中部サムットサコーン県(ブルームバーグ)

タイ・ユニオン・グループのエビ加工施設=タイ中部サムットサコーン県(ブルームバーグ)【拡大】

 タイの水産最大手タイ・ユニオン・グループの業績が好調だ。同社によると、2015年の最終利益は前年比19%増の61億バーツ(約196億4200万円)で過去最高を更新した。加工エビの輸出回復に加え、欧州などで水産会社の合併・買収を進めるなど積極的な事業拡大が奏功していると同社は指摘した。現地紙バンコク・ポストなどが報じた。

 同社はツナ缶輸出で世界最大を誇る。15年の売上高は前年比3%増の1250億バーツに達した。売上高を事業別にみると、全体の37%がツナ缶、次いで29%がエビ養殖・加工、以下、サーモン養殖・加工、ペットフードなどとなっている。

 同社のティラポン・チャンシリ社長兼最高経営責任者(CEO)は、同国の加工エビについて、ここ数年、早期死亡症候群と呼ばれる疾病が蔓延(まんえん)し輸出が急減したが、病害対策に伴い状況が好転し、輸出は急激に回復しているとの見方を示した。

 また、同社は14年以降、ノルウェーやフランスの水産会社を次々と買収するなど事業拡大を加速させていることなども業績を押し上げている。今年1月には独水産加工大手の買収も発表した。同社長兼CEOは、今年はエビなどの冷凍食品の輸出に注力するとし、20年までに売上高を現在の約2倍となる80億ドル(約9099億円)とする目標の達成に意欲を示した。15年の輸出先は、全体の42%が米国、次いで29%が欧州だった。

 一方、タイの水産業は違法操業などに対する懸念もある。欧州連合(EU)は昨年4月、タイの水産業における奴隷労働などの違法操業を指摘した。EUは、状況が改善されなければEU向けの輸出禁止措置を講じる構えだ。問題解決を図るためタイ政府が設置した違法漁業取締指令センター(CCCIF)は1月、水産会社などと連携し、違法操業への取り締まりを強化するなど状況改善に向け努力していると述べ、タイの水産業のイメージ回復に自信を示した。(シンガポール支局)

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