北京市内の建設現場で働く農民工(中国新聞社)【拡大】
北京市総工会(労働組合)はこのほど、第13期委員会第5回総会を開催し、2016年の重点活動を発表、労働者によるイノベーションや起業を支援するなどの計画を明らかにした。
そのうち起業支援では、労働者に起業資金を貸し付ける小口融資の提供を開始する。主に企業などを離職した失業者や農民工(農村戸籍労働者)が起業を希望する際の資金不足を解消し、より多くの労働者が起業することで雇用を創出する狙いがある。
イノベーション支援では、「従業員イノベーション活動室」を活用した各種技術革新を促進し補助金も拠出するほか、「従業員イノベーション発明賞」を設立し、発明特許の取得を奨励する。職場が技術革新を進める中で、従業員が各自の才能を発揮できるよう後押ししていく考えだ。
特殊技能と高い職業意識を持つ労働者については、「北京工匠(職人、マイスター)」に選定し、その先進事例のPR活動を行う。
イノベーション発展労働コンテストの開催も予定している。市内全域の労働者を対象とした環境関連技術や新素材、IT(情報技術)などの技能競技会を実施するほか、京津冀(北京市、天津市、河北省)の3地域の工会組織による交通システム協力分野のコンテストも行うという。