日本製炊飯器との差、全人代で話題に「中国には作れない」 製造強国へ技術力課題 (2/3ページ)

 雷氏が感動したのは米粒を踊らせる日本のハイテクだが、同時に「特許」にも注目した。すでに日本の家電メーカーが炊飯器で多数の特許を持ち、ハイテクな炊飯器を中国メーカーが作ることはできない、と判断した。「最初は中国人消費者に外国製品への崇拝はあると思っていたが、実際に日本製は中国製よりも良くできている」と認めた。

 「世界の工場」も脆弱

 雷氏の発言のココロはといえば、「世界の工場」にのし上がったはずの「メード・イン・チャイナ」が実は脆弱(ぜいじゃく)な基盤の上に乗っかっているだけだとの危機感にある。20年までに国内総生産(GDP)と国民平均所得を10年比で「倍増」させる計画を全人代で正式策定する「第13次5カ年計画」の実現には、中国の技術力のかさ上げが欠かせないとの思いからだ。

 同じく全人代の代表で家電大手、珠海格力電器の董明珠会長は「(輸出が低迷する中国の製造業が)競争力を取り戻すためには特許の保護により、より良い中国での開発製品を製造することと、安かろう悪かろうの中国ブランドイメージからの脱却だ」と発言。さらに「これだけ中国には多くのメーカーがあるのに炊飯器ひとつ、まともに作れない。中国の消費者が海外に炊飯器を買いに行くなど噴飯ものだ」と叫んだ。

25年までに日独と並ぶ「製造強国」入りを目指すという国家戦略