日本製炊飯器との差、全人代で話題に「中国には作れない」 製造強国へ技術力課題 (3/3ページ)

 珠海格力電器は1991年創業の中国エアコン最大手で、日本のダイキン工業からの委託生産などで急成長。世界市場ではダイキンと首位を争うまでの規模に膨れあがった。小米の雷氏も格力の董氏もエレクトロニクス企業のトップとして独自の技術開発や特許に対する思い入れが強い。

 全人代では5日の開幕式で「政府活動報告」を読み上げた李克強首相が、「中国の消費財の品質を高める必要がある。あくなき進歩を追求する職人を育て、製品を増やし、品質を向上させて、ブランドを創造しなければならない」などと強調した。昨年の全人代の後に李首相は、「中国製造2025」のコンセプトを打ち上げている。25年までに日独と並ぶ「製造強国」入りを目指すという国家戦略だ。製造業のイノベーションを高め、インターネットとも融合した情報化戦略を促進するという。

 日本人にとって身近な炊飯器。「米粒」が知らぬ間に全人代という中国の会議を踊らせているようだ。(北京 河崎真澄)