米首都ワシントンの地下鉄当局は15日、ケーブルの不具合から火災が起きる恐れがあるとして、15日深夜から17日の始発まで緊急点検のため29時間運休すると発表した。
ワシントンの地下鉄はニューヨークに次ぐ全米2番目の規模で、利用客は毎日約70万人に上る。全面運休で市民の足に大きな影響が出るのは必至。連邦政府は通常通り開くが、職員の自宅勤務も認める。
14日に火災が起き、各線に大幅な遅れが出ていた。車両に電気を供給する約600のケーブルを点検する。異常が見つかれば、運休期間を延長する可能性もある。
地下鉄当局は「(新たに火災が起きる)危険性は低いが、生命や安全に関わる事態に発展することも排除できない」と説明した。(共同)