政治団体「新党大地」の鈴木宗男代表(68)は16日、「生涯政治家だ。北海道の懸案事項の解決に向け、もう一働きしたい」と述べ、来年4月に自らの公民権停止が解けた後の直近の国政選挙で立候補する意欲を示した。札幌市で報道陣の取材に答えた。
鈴木氏によると、公民権停止が解けるのは来年4月29日。立候補する際の所属政党については「選挙の時期、政治状況などを考え、(後援会と)相談して進めるべきだ」と述べるにとどめた。
また鈴木氏は、夏の参院選北海道選挙区(改選数3)で、自民党公認の新人で道議の柿木克弘氏(48)を「新党大地として全面的に支援する」と表明した。
新党大地は夏の参院選の前哨戦となる4月の衆院北海道5区補欠選挙で、自民党公認の新人和田義明氏(44)の推薦を決定。鈴木氏は昨年末から安倍晋三首相との会談を繰り返し、自民党との接近が目立っている。
鈴木氏は平成22年9月、受託収賄罪などで実刑判決が確定し、衆院議員を失職。同年12月に収監され、1年間服役した後、仮釈放された。24年4月に刑期が満了し、5年間の公民権停止が来年4月まで続く。