謎の人物がトルコ市場席巻 通称「あいつ」 神出鬼没で巨額取引 (1/2ページ)

2016.3.21 05:00

イスタンブール証券取引所で働くトレーダーら。正体不明の投資家が、トルコの株式市場で大暴れしている(ブルームバーグ)

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 「あいつ」と呼ばれる正体不明の株式トレーダーがイスタンブール市場を席巻している。

 「あいつ」が現れたのは1年半ほど前のこと。市場の1日当たり取引高の2倍に近い4億5000万ドル(約501億円)の取引を1日で仕掛けて目を引いた。トレーダーやバンカーによると、今では大型取引が頻繁に実行されるようになり、次の手口の予測がつかないことから取引を敬遠する同業者もいる。

 イスタンブール・ポートフォリオのトゥルガイ・オザネール氏はこの投資家の正体を突きとめようと、同僚らとともに毎日の公式トレーディング記録を数カ月前からチェックしているが、いまだ正体は不明だ。この間に「あいつ」は国内ブローカーを次々と乗り換え、最近起用されたヤティリム・フィナンスマンは2位を大きく引き離して買い越しトップに浮上した。

 オザネール氏は「誰一人確実な情報を持っていない。ここはトルコだ。普通なら誰もが状況を把握しているはずなのに」と首をかしげた。

 事情に詳しい関係者によると、この投資家がアルゴリズムを使用しているとして、欧州系銀行の顧客がトルコ株の短期ポジションを取ることをやめた。他にも、情報がもっと明らかになるまで取引を敬遠している顧客がいるという。

 ブルームバーグがまとめたデータによると、イスタンブール取引所の1日当たりの取引高は「あいつ」の大型取引の影響で、今年に入り8%近く増加した。年初から15%減少したワルシャワや27%急減したモスクワと対照的だ。

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