カンボジア地雷死者数、戦後最少 20年間で50分の1、経済成長にも貢献 (1/2ページ)

2016.3.24 05:00

西部バタンバン州の地雷撤去現場。カンボジアの地雷撤去の技術と経験は国際的にも評価され、各国で共有されるようになっている(JICAカンボジア事務所提供)

西部バタンバン州の地雷撤去現場。カンボジアの地雷撤去の技術と経験は国際的にも評価され、各国で共有されるようになっている(JICAカンボジア事務所提供)【拡大】

  • カンボジア地雷対策センターによって地雷撤去済みの看板が掲げられたタイ国境地域=西部パイリン州(ブルームバーグ)

 カンボジアの地雷対策・被害者支援庁によると、2015年の同国内での地雷や不発弾による被害者は111人(死者18人、負傷者93人)だった。年間の死者数は内戦終結後で最も少なく、1996年のピーク時の死者911人の50分の1に減少した。2000年代初めまで「世界最悪の地雷汚染国」の一つだったカンボジアは、その姿を変えつつある。

 ◆農地や工業地帯も

 カンボジアには1970年代以降の混乱や内戦により多数の地雷・不発弾が埋まっており、特に武力衝突が激しかった西部・タイ国境バタンバン州などでは今も撤去作業が連日続いている。

 一方でカンボジアは順調な経済発展を続けており、農地や工業地帯は同州を含むかつての地雷汚染地帯にも広がりつつある。治安の安定とともに、土地利用においても安全性の確保は、土地開発や外資誘致にも欠かせない要素として注目される。

 年間死傷者数は、4320人で過去最多だった96年以降、カンボジア政府の取り組みや日本を含む各国の積極的な支援もあり、年々減少している。2000年には859人と、初めて1000人を下回り、13年には15年と同じ111人にまで下がった。

 しかし、14年には再び154人(死者21人、負傷者133人)に増加。現地紙によれば、主な要因は農業の近代化が進んでトラクターなどの農機が普及し、それらを利用した際の被害が増えたためとしている。それでも今回発表のように、死傷者数は15年には再び減少し、前年比で28%も下がった。

 カンボジア地雷対策・被害者支援庁によると、15年に撤去された地雷・不発弾は約2万3000個。地雷除去された土地は広がっているものの、カンボジア政府は「まだ1640平方キロメートルの地雷汚染地があり、除去には今後10年間で約3億6000万ドル(約404億円)が必要」と算出する。

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