園芸の力で米都市再生 犯罪率の低下、不動産価格も上昇 (1/5ページ)

2016.3.28 05:00

今月開催された「フィラデルフィア・フラワー・ショー」の展示会場。都市の衰退が深刻化する同市などで、街の緑化を通じた再生事業が進められている(AP)

今月開催された「フィラデルフィア・フラワー・ショー」の展示会場。都市の衰退が深刻化する同市などで、街の緑化を通じた再生事業が進められている(AP)【拡大】

 フィラデルフィアやボルティモアなど人口が減少し荒廃が進む米国の街で、都市再生に園芸が一役買っている。空き家を更地にした跡を緑化し、公園を建設する手法に、地域の犯罪率低下や不動産価値の上昇といった効果があると期待されている。

 ◆古い街に共通の問題

 ペンシルベニア州フィラデルフィアには、ストロベリーマンションという地区がある。この地にあった連邦判事の夏の別荘にちなんでそう呼ばれるこの地区は、かつては市内屈指の高級住宅街だった。しかし現在では同地区に住む世帯の48%が年収1万5000ドル(約169万5000円)未満で生活し、平均住宅価格は約5万8000ドルである。

 市内に4万以上の更地があるフィラデルフィアの中でも、ストロベリーマンション地区のさびれ方は際立っている。ペンシルベニア園芸協会でランドスケープマネジメントのアソシエート・ディレクターを務めるキース・グリーン氏は、取り壊された建物を視察しながら、「すべては貧困のせいだ」と述べる。

 フィラデルフィアでは20世紀後半に製造業の仕事が激減し、住宅所有者が自宅を維持することが難しくなった。行政は空き家を解体して更地にしているが、研究者らによると、このことが近隣の不動産評価額の下落や犯罪率上昇の一因となり、さらに住民が家を手放すという悪循環を招いている。こうした状況は米国の多くの古い街に共通してみられる。

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