シンガポール、上場企業の女性取締役増加 15年末、大手で顕著

2016.3.28 05:00

シンガポールの中央ビジネス地区でくつろぐ女性たち。同国は重要な役職に就く女性が増加傾向にある(ブルームバーグ)

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 シンガポールは、女性を取締役に登用する企業が増えている。同国の多様性行動委員会(DAC)によると、シンガポール証券取引所(SGX)の上場企業758社における女性取締役は2015年末時点で479人となり、前年同時期の448人から31人増加した。中でも大手企業での登用が続いているもようだ。現地紙ストレーツ・タイムズなどが報じた。

 同国は近年、取締役への女性登用が増加傾向にあり、増加は6年連続。全取締役に占める女性の割合は9.5%となり、前年の8.8%から拡大した。取締役会に女性がいる上場企業の割合も47.6%で、前年の44.5%から増加している。

 この動きは大手企業に顕著で、SGXの上位30銘柄で構成するストレーツ・タイムズ指数の各社では人数ベースで前年から3割以上増加。30社の全取締役における女性の割合は10.2%となり前年の8.7%から拡大した。時価総額10億シンガポール(S)ドル(約825億円)以上の大手108社でみても、前年の8.7%から15年は9.6%に増えている。

 業種別では、テレビ局などメディア関連企業が女性取締役の割合が最も多く、21%と全体の倍以上の割合となった。一方、最も少なかったのは、前年に引き続き自動車・自動車部品企業で3%だった。

 DAC幹部は「過去2年間、特に大手企業で女性の取締役職への進出がめざましい。各企業が投資家やDACの多様性を求める声に応じている証しだ」と述べ、今後数年は増加傾向が続くとの見解を示した。

 同国内では女性取締役の割合を政府が定めるべきだとの意見もある。しかし、情報通信大手スターハブの女性取締役は「数合わせよりも実力で地位を得たいと考える女性が多いと思う」と義務化に消極的な姿勢を示した上で、「シンガポール経済が減速中の今だからこそ経営陣の多様化を進めることが重要」と訴えた。(シンガポール支局)

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