ゴミ箱が少ない日本 「あるべき姿」と「実際の姿」の乖離 (1/3ページ)

2016.4.3 06:00

 日本滞在中、街中にゴミ箱がないことにフラストレーションを覚える。一部の大きな駅などにはゴミ箱があるが、あまりにも少ない。

 最悪、何から何まで自分のバッグに外出中のゴミを詰め込まないといけない。花粉症で鼻をかんだティッシュペーパーはどうするのだ? なるべく鼻をかまないですむように、あれだけマスクが普及しているのでは、とも想像してしまう。

 外であまり新聞を読まなくなったのは、ぼくの場合、新聞を捨てる場所がなくなったからだ。いつまでもかさばる新聞をバッグに入れておくのは億劫だ。

 ゴミ箱は自動販売機の脇にあるものがメインで、それらは缶やボトルを捨てるため。たまに紙屑が押し込んであるのを見かけることもあるが、そう目立つほどでもない。

 それにも関わらず、道にはゴミがほとんど落ちていない。ゴミ箱が消滅したのはオウム事件以降だが、生活している人たちはゴミ箱のないことに不満を感じながらも、「街にゴミ箱を戻せ!」と大きな声をあげるわけでもなさそうだ。

 その一方で、家はモノが多く収納棚から溢れ出ていることが多い。整理整頓がよく語られるわりに、実際はそうなっていない。

 「あるべき姿」と「実際の姿」の乖離に肩身が狭い。

かつてパリでゴミ箱に爆弾が仕掛けられたことがあって…

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