内憂外患のベトナム新首相 経済低迷、中国と緊張の中きょう選出 (1/2ページ)

2016.4.7 05:00

ハノイ市内の中心部。減速している経済のてこ入れなど新政権の課題は山積している(ブルームバーグ)

ハノイ市内の中心部。減速している経済のてこ入れなど新政権の課題は山積している(ブルームバーグ)【拡大】

 ベトナム国会は7日、新首相にグエン・スアン・フック副首相(61)を選出する。ベトナムでは米作が盛んな南部メコンデルタ地域が干魃(かんばつ)と塩害に見舞われ、石油収入が落ち込んでいる。最大の貿易国である中国とは領土問題をめぐって緊張が高まっており、新政権の船出はまさに内憂外患ともいえる。

 フック氏は官僚出身。これまで政治の表舞台に立つことはなかった。シンガポール国立大学では経済を専攻したが、経済政策の経験は乏しい。副首相時には、主に3年におよぶ官僚機構の改革を監督してきた。

 新政権の最大の課題はやはり経済だ。世界的な原油値下がりや国内の干魃と塩害などで、ベトナムの原油、農産物収入は1~3月期に減少。国内総生産(GDP)成長率は市場予測を下回る5.46%となり、15年10~12月期の7.01%から減速した。越財務省によると世界的に原油価格が下落するなかで、同国の原油収入は54%減少した。

 弱い成長には季節的な要因が影響した可能性もあるが、ベトナムの財政赤字は1~3月期に20億ドル(約2210億円)に達し、債務返済は5.3%増加した。すなわちフック氏は、大規模な景気刺激策を実施する必要があっても、その財源を持ち合わせない状況だ。

 米ハーバード大学ジョン・F・ケネディ政治大学院のグエン・スアン・タイン上級研究員は「新政権は、ベトナムが今も魅力的な投資先であり、東南アジアでは重要な経済国であることを示す必要がある。また成長を促し、雇用創出の必要もある。7%に満たない成長率では期待外れとなる」と語る。

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