観光大国トルコに閑古鳥 テロや対露関係影響で外貨収入は激減 (1/2ページ)

2016.4.23 05:00

人気の名所であるアヤソフィアも、観光客の姿はたった2人=イスタンブール(ブルームバーグ)

人気の名所であるアヤソフィアも、観光客の姿はたった2人=イスタンブール(ブルームバーグ)【拡大】

 トルコの人気リゾート地では今年、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)やクルド人武装勢力による相次ぐ爆破テロおよびロシアとの関係悪化で、外国人観光客の予約が大幅に減少している。世界の人気休暇先ランキングで6位の同国だが、外貨流入への影響は避けられない見通しだ。

 政治コンサルティング会社ユーラシア・グループによると、トルコの観光収入は今年、200億ドル(約2兆1876億円)を下回り、2008年以来の最低水準となる見通しだ。

 米航空大手デルタ航空は、来月から季節運航を開始予定だったニューヨーク-イスタンブール便の運休を決定。スペインのイベリア航空もマドリード発の週4便を一時的に運休とした。

 トルコ旅行業協会によると、観光業は同国の経済生産の6.2%、雇用の8%を担っている。国内の地中海・エーゲ海沿岸の数百のリゾート地では今年、数千人規模の季節労働者の雇用計画が中止されたと、業界関係者は語る。

 トルコ観光省によると、1~2月の外国人観光客は前年同期比で8.5%減と過去10年で最大の落ち込みをみせた。ユーラシア・グループのディレクター、ナズ・マスラフ氏(欧州担当)は、ピーク時に約300億ドルに達していたトルコの年間観光収入は「今年、200億ドルを達成できれば良いほうだ」と予測。「同国の外貨収入にとって深刻な打撃だ」と語った。

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